SUPER DUKE チェーン交換
1290 SUPER DUKE Rのチェーン交換を。
お待たせしてると、チェーン交換の時に写真を撮ってる間が無いので^_^;
まずはFスプロケット交換。
写真では解りにくいのですがスイングアーム側にスプロケットの歯の逃げが有ります。
こんな所にKTMの熱意を感じます。
ノーマルはゴムダンパー付きですが、同じ丁数でもゴムダンパー無しの軽いのに変えます。
37g 約一割軽くなります。
取り付け前、カウンターシャフトが錆びていたので嵌合部に防錆の為、適度グリスを塗ります。
組み付け前にはロックタイトを除去してから新しいのを塗布して規定トルクで締めます。しっかり除去しない締め付けトルクだけ上がって結果的に締まっって無かったり、緩んだり、外す時にダメージを与えてしまいます。こういった所は690、EXCの4ストも同じです。
前にKTMディーラー以外でされた車両などで、緩んでいるのを多々みます。
規定トルクで締めます。
締めた後は、ナット脱落防止のワッシャーを締め付けます。これ、本当に緩んだ時に活躍するので毎回交換して下さい。
Rスプロケットも同じ丁数でISAさんのアルミに変えます。
パワーパーツでアルミとスチールのハイブリッドのスプロケットが有れば使っていたのですが、設定がありません…
ノーマルのスチールでも軽い方ですが重量は
確認でチェーンラインも見ておきます。
KTMでは無いのですが、違う部品がついていて出てない車両も有ったりします。もう確認するのが癖です。
冬場の山道を走っていた車両で、錆が発生していたチェーンを交換します。
チェーンはEKスリード。チェーン自体の軽さもですが、回した時の軽さ、諸々とオススメなチェーンです。
http://www.threed-chain.jp/
最初、規定値まで軽く圧入。EKさんが出している専用工を使っています。
両隣のリンクと同じ厚さになっているか圧入している時に何度か計測します。
その後、圧入されたピンからプレートが抜けないようにピンをカシメます。
最初のピンの径を測ってからカシメ後の寸法を何度も計測して少しづつ狙った数値に合わせていきます。
こうゆう時に精度の良いデジタルノギスは便利です。
それで適正値ならチェーンを適正に張って、初めに付いているグリスをとって、チェーンオイルを塗って完成です。
チェーンとスプロケット交換でも、数多くの注意するポイントが有ります。
書いて無い事も多々有ります。
チェーンも緩い所と張っている
緩みすぎ、張りすぎも多々悪い事が有ります。
出来ればKTM正規販売店で御願いします(^^)
普通、初回点検時に確認なんですが、オイル交換数回に一度見ています。
キャブレターのジェットのようなものです。
油圧経路の所にあるのですが、ミッションのギヤに向けてオイルを噴射しています。
これが詰まったりするとミッションのギヤにオイルがかからなくて、ミッションの歯を痛めます。
SUPER DUKEのRホイールを緩める特大ブレーカーバーを買いました。
前まではトルクレンチの長さ600mmのを使って緩めていましたが、1mの物を追加で買いました。
緩める時、一発です(笑)
バイクじゃ、なかなか使わない長さです。これも時間短縮、仕事の精度を高める為です。
それと先日、なんとオフロード用のレーシングキャリパーお買い上げ、ありがとうございます!
なかなか在庫を置いてる店ってありませんよね。
僕が学生の時にバイク用品屋さんで、いつか欲しいな~と思い眺めていました。
店って憧れを売る物だと思いますので、なかなか一般的に買えない物も置こうとしています。
SUPER DUKE の削り出しのトップブリッジが置いているのも、その為です。
今は、こちら置いています。
ブレンボの16×18の削り出しレーシングブレーキマスター。シングルディスク用です。
このマスターはコントロールが凄く良く、奥の方までぐぐっと握る事が出来るようになります。
初期タッチからカチッとした感じでは無くなります。ぐぐっと握りこめる安心感が増します。
ブレンボ、一般的な物からM50みたいに少し良い物、それから本物のレーサーの方が使われている本物も買えるメーカーです。
触ってもらう事も出来るので、是非声をかけて下さい。
神崎